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  物書き・杜康潤のブログです。お仕事情報などを掲載。現在は主に三国志と中国のネタを描いております
                       
   
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時は12月、臘八大接心。
禅僧の修行道場である僧堂には木枯らしが吹き、
身を切るような寒さが、修行僧たちをつつんでいた。

僧堂では、釈尊の悟りの日にちなんだ
最も厳しい修行が行われていたのだが。


…その時、私は雲水衣をまとって老師の前に座っていた。


底知れない威厳を漂わせる老師の横には、中国人らしき僧侶。
ひれ伏しながら私は、老師から禅問答のお題が出されるのを待った。

「これを考えてくるように」
と言い渡されたお題は非常に長く、ハッキリ言って覚えられない。
更には、老師が言い終わるのを待たずに、
側にいた中国僧が即座に中国語に翻訳。
どうやら、次に老師の前に回答を持ってくるときは、
お題の中国語版も暗唱して老師の前で披露しろ、ということらしい。


老師たちの前を下がってのち、私は叫んだ。
「わかるわけがねー!!(半泣)」
大急ぎで兄を探し、老師の出したお題が書いてあるような本が手元にないかと
すがった。
「兄貴、老師の出したお題が載ってる本ってない!?」
「これでも見てみたら?」
兄から受け取った本を急いでめくり、そのお題を探す。

臘八大接心時の禅問答のターンは、2〜3時間後とに回ってくる。
次の呼び出しまでに、せめてお題の暗唱くらいはやっておかねば。

お題探しに必死の私に、兄が話しかけてきた。
「お前、次に老師の前に行く時は、この衣着なよ」
差し出された衣は、不自然に立派だった。
兄貴のものよりは一段下がるようだが、色は一緒。
有り難く袖を通したが、気になり
「禅僧ドレスコード表」をたぐってみた。

これって副住職の衣じゃねーか…。
兄貴め、私があれだけ「俗世大好きだから、出家はしない」って
言ってるのに!!
このままZ寺の副住職にしようという魂胆か!!


兄貴に食ってかかろうとした瞬間、
禅問答の時間を告げる鐘がなった。

やばい…。どうしよう。
暗唱やってねーよ〜!!


                   こんな所で目が覚めた。
                   すごい夢でした(泣)。
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